夢床について

夫婦二人の工房

工房ではじめました

私たちは夫婦二人で、箱根の小さな工房からベッドを作っています。天井が高く、床は油を吸って黒く、窓を開けると川の音が入ってきます。前の仕事は、健二が製材、早苗が寝具の設計でした。二人とも、木とコイルのことしか知りません。

はじめの頃は、まったく売れませんでした。近所の旅館から布団に代わるベッドを頼まれ、数台納めたのが最初です。そのうちの一台は、いまも同じ部屋にあります。ときどき点検に伺います。軋みが出ていたのは一台だけで、脚のボルトを締め直したら止まりました。

数を増やそうとは思っていません。採寸に伺い、寝室の湿気を見て、体格の違いを聞いてから板とコイルを選ぶ。この手順を省くと返品が増えることを、早いうちに学びました。

工房の内部

板を叩いて音を聞く

健二は材木屋で板を選ぶとき、必ず端を指の関節で叩きます。乾いた桧は高く短い音がします。まだ水を含んでいるものは、鈍く尾を引く。含水率を測る道具も持っていますが、数字が良くても音の悪い板は買いません。うまく説明できないので、材木屋にはいつも笑われます。

フレームは組んだあと、しばらく工房に置いておきます。木は動くので、その間に緩んだところを締め直します。ヘッドボードは意図して低くしてあります。朝の光を遮らない高さです。これは早苗の指示で、寝室で最初に目に入るものが影であってはいけない、と言います。

マットレスは、肩と腰と脚で硬さを変えています。硬いほど腰に良い、というのは思い込みです。硬すぎると腰が浮き、背中の筋肉が休めません。だから体格と寝返りのくせを聞きます。夫婦で差が大きいときは、左右で硬さを分けます。

積まれた材木

納品した日で終わりにしない

ベッドを寝室まで運び、組み立て、古い寝具を同じ日に持って帰ります。ここまでを健二が一人でやります。人を雇わないのは、階段の角でフレームがどう擦れたかを、作った本人が見ておきたいからです。次の一台の設計が変わります。

納品からしばらくして、もう一度伺います。ボルトを締め、マットレスの向きを変え、寝心地の変化を聞きます。この訪問に費用はいただきません。ここで聞く話がいちばん役に立つからです。硬さが合わなかった、という声は交換で対応します。差額だけいただきます。多いのは「硬すぎた」でした。

大きな会社にはなれません。その代わり、誰が作って誰が運んだか、電話一本でわかります。夜に体を預ける家具です。それくらいで、ちょうどいいと思っています。

コイルの組み付け

お問い合わせ

硬さのこと、階段の幅のこと、納期のこと。書ける範囲で結構です。営業の電話はしません。

call
お電話+81460856082
place
所在地44-1 Yumoto, Hakone, Ashigarashimo District, Kanagawa 250-0311, Japan
mail

受付について

メールは朝と夕方に確認します。工房にいる時間は電話に出られないことがあります。留守番電話にお名前とご用件を残してください。折り返します。ご注文とご相談は、トップページのフォームからもお送りいただけます。

フォームへ
Copyright 2026 © 夢床 プライバシーポリシー 利用規約 クッキーポリシー

当サイトはクッキーを使用します。用途はクッキーポリシープライバシーポリシーに記載しています。